お菓子作りに欠かせない、おいしい卵。卵とひとくちに言っても、サイズは様々です。お菓子作りは材料の分量が少し違うだけで味が大きく変わってしまう繊細な作業です。ここでは、卵のサイズがお菓子作りにどんな影響を与えるのかについてご紹介します。
卵のサイズ
卵のサイズは農林水産省が定めた基準に従い、重量で分けられています。箱詰鶏卵規格は10kg、パック詰は10個または6個詰で計測され、殻も含んで計測することになっています。
個数表記のレシピの場合、Mサイズの卵を使用していることが多いでしょう。詳しくは注釈や備考欄などに記載されていることもあります。細かいところまでよく確認するようにしましょう。ただし、細かいグラムが表記されていないものは、仕上がりへの影響がそれほど多くないお菓子でもあります。
パティシエやパン職人での就職を考える前に「最初にこれだけは必ず知っておきたい」情報をまとめたページです。進路を考えるときのヒントとして活用ください!
一方、グラム数表記でのレシピの場合は、卵の量が仕上がりに影響がでやすいお菓子である可能性があります。満足のいく出来を目指すのであれば、指定されたグラム数に応じた量を使うようにしましょう。
とはいえ、指定されたグラム数にあうサイズがなかなかないこともあるでしょう。その際は白身の量を減らしたり増やしたりしながら計量し、レシピ通りのグラム数になるよう調整するとよいでしょう。
卵のサイズによる仕上がりへの影響
どのようなお菓子を作るのかによって、卵の大きさが出来栄えを大きく左右することがあります。
影響がでにくいお菓子
卵の量が仕上がりに影響しにくいお菓子の代表としては、マフィンやパンケーキなどがあります。卵に対する粉の割合が多く、ベーキングパウダーを使用することもあり、仕上がりに影響がでにくいのです。もちろん多少の違いはありますが、好みの範疇に収まる程度の違いです。
また、プリンやクッキーのように、黄身のみを使用して作れるお菓子も、黄身の重さに大きな違いがないため、サイズを気にせずに作ることができます。
影響がでやすいお菓子
卵の量が比較的仕上がりに影響しやすいお菓子の代表としてはシフォンケーキやロールケーキなどがあります。クリスマス時期になると食べたくなるイチゴのショートケーキの土台となるスポンジも、卵の量が重要です。
ふんわりとした食感がおいしさの肝となるお菓子であり、多めの白身をしっかりとホイップして作るため、仕上がりに影響がでやすいのです。
お菓子作りはとても繊細な作業です。同じ材料を使っても、投入する順序や混ぜ方、室温などによって味や食感が大きく変わってしまうこともあります。おいしいお菓子を作るために、卵の大きさや重さにも注目してみましょう。
パティシエやパン職人での就職を検討している方に向けてオンライン個別相談を実施しています。製菓製パン分野の進路に迷ったときは是非ご利用ください!
織田製菓専門学校では……
将来の夢を実現するために充実した就職活動支援を行っています。
毎年多くの卒業生が、ホテルやレストラン、街のパティスリーやカフェに就職し、一部の卒業生は自分のケーキ店を開業した人もいます。
監修 織田製菓専門学校 教員